視覚情報だけで球筋を見極める難しさ。中国との王座争いは熾烈を極める。
競技のルールは
一般の卓球と同じ
音で判断できないため、
目で見える情報だけで
競技をする
デフリンピックの
出場資格は、
補聴器なしの状態で
聴力レベルが
55db以上
卓球台・球 | ルールに準じ、健常者と同じ |
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禁止事項 | 競技会場で練習、試合を問わず、補聴器の使用は禁止 |
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0.1秒で通過する球に
音の情報なしで反応
ルールは一般の卓球と同じです。卓球は球速が速いスポーツのひとつであり、健常者の世界大会レベルでのスマッシュの初速は男子でおおよそ180km/h、相手側への到達時でも110km/hと言われています。これは卓球台の長さ2.74mの間を0.1秒ほどで通過する計算。このスピードに対して、健常者は視覚と聴覚の両方でスピンの有無やスピードを判断できますが、デフ卓球の選手は視覚からの情報だけで、球筋とスピードを読む難しさがあるのです。
伝統的に強い、
日本のデフ卓球
日本でのデフ卓球の歴史は古く、1964年に第1回全国ろうあ卓球・体操選手権大会が開催されました。1965年に日本が初参加した国際ろう者競技大会(のちのデフリンピック)では、女子卓球で銀メダルを獲得し、これが日本のデフリンピック第1号のメダルとなりました。以降もデフリンピックでは活躍は続き、マルメ1973大会からローマ 2001大会の間に、男子団体は6回金メダル、女子団体は5連覇、女子シングルスは7連覇の実績があります。前回のデフリンピック、サムスン2017大会では女子ダブルスと団体で銅メダルを獲得しました。近年、中国とのトップ争いが熾烈を極めますが、2021年のデフリンピックでも引き続き大きな活躍が期待されています。
世界的にもデフ卓球の歴史は古く、1924年には第1回デフリンピックの種目となっており、日本の初参加はワシントン1965大会。女子卓球で銀メダルを獲得し、日本のデフリンピック初のメダルとなりました。以降、毎回メダルを獲得。サムスン2017デフリンピックでは女子選手3名が派遣され、女子ダブルスと団体で銅メダルを獲得しました。